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CRF++を使う

このページでは,CRF++ をRaSCで利用できるようにするための手順を説明します. CRF++ は,ファイルを通じた入出力を行うため, プログラムの変更が必要です(変更の内容については, 既存ツールをRaSCで動かすように改修するには を参照してください).

以下では,プログラムにパッチをあてて変更し,RaSCサービスとして利用するための手順を説明します.

CRF++をRaSC対応に変更する

まず、CRF++のソースを入手し,解凍します。

$ wget http://crfpp.googlecode.com/files/CRF%2B%2B-0.57.tar.gz
$ tar zxvf CRF++-0.57.tar.gz

次にパッチファイルを入手します。

$ wget https://alaginrc.nict.go.jp/rasc/resources/patch_rasc_crf.diff

次にパッチを当てます

$ patch -p0 < patch_rasc_crf.diff

次にビルドを行います

$ cd CRF++-0.57
$ ./configure
$ make

これにより,RaSCから使えるように改修した実行バイナリ crf_test が生成されます.

CRF++に対応したサービス設定ファイルを書く

サービス定義XMLに,実行バイナリのパスとモデルファイルを含む,起動コマンドラインを記述してください (ダウンロードできます: サービス定義XML). ___BASE_DIR______PATH_TO_MODEL_FILE___ を,それぞれ実際に crf_test がおかれたディレクトリと,モデルファイルのパスに修正してください.

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE beans PUBLIC "-//SPRING//DTD BEAN//EN" "http://www.springframework.org/dtd/spring-beans.dtd">
<beans>
  <bean id="target"
    class="jp.go.nict.langrid.servicecontainer.handler.TargetServiceFactory">
    <property name="service">
      <bean class="jp.go.nict.wisdom.wrapper.StdIOCommandService">
        <property name="cmdLine" value="___BASE_DIR___/crf_test -m ___PATH_TO_MODEL_FILE___ -" />
        <property name="delimiterIn" value="\n[END_OF_INPUT]\n" />
        <property name="delimiterOut" value="EOS\n" />
        <property name="delLastNewline" value="true" />
      </bean>
    </property>
  </bean>
</beans>
  • cmdLine に先ほどパッチを当てて作成したCRFのパスとモデルファイルを指定します。 最後の - は入力データを標準入力から受け付けるためのオプションになります。
  • delimiterIn には、入力の区切り文字が [END_OF_INPUT] になるようにパッチを当てたので、 \n[END_OF_INPUT]\n と記述します。
  • delimiterOut も同様に、出力の区切り文字が EOS\n になるようにパッチを当てたので、 EOS\n と記述します。
  • ここに記述される \n はプログラム内でシステムに応じた改行コードに置換されます。

サービス起動の手順は, MessagePack RPCでユーザプログラムを呼び出す または 各種のネットワーク呼び出しプロトコルに対応させる を参照してください.