このページでは,SVM Perf の分類器(svm_perf_classify)をRaSCで利用できるようにするための手順を説明します.
SVM Perfは,ファイルを通じた入出力を行うため, プログラムの変更が必要です(変更の内容については, 既存ツールをRaSCで動かすように改修するには でCRF++を例に説明しています). 以下では,プログラムにパッチをあてて変更し,RaSCサービスとして利用するための手順を説明します.
まず,SVM Perfのソースを入手し,解凍します.
$ wget http://download.joachims.org/svm_perf/current/svm_perf.tar.gz
$ mkdir svm_perf
$ tar zxvf svm_perf.tar.gz -C svm_perf
パッチ適用のために必要なファイルを新規作成します.
$ touch svm_perf/svm_light/svm_classify_stdin.c
$ touch svm_perf/svm_struct/svm_struct_classify_stdin.c
次にパッチファイルを入手します.
$ wget https://alaginrc.nict.go.jp/rasc/resources/patch_rasc_svm_perf.diff
次にパッチを当てます
$ patch -p0 < patch_rasc_svm_perf.diff
次にビルドを行います
$ cd svm_perf
$ ./configure
$ make
これにより,RaSCから使えるように改修した実行バイナリ svm_perf_classify_stdin が生成されます.
サービス定義XMLに,実行バイナリのパスとモデルファイルを含む,起動コマンドラインを記述してください (ダウンロードできます: サービス定義XML). ___SVM_PERF_DIR___ と ___PATH_TO_MODEL_FILE___ を,それぞれ実際に svm_perf_classify_stdin がおかれたディレクトリと,モデルファイルのパスに修正してください.
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE beans PUBLIC "-//SPRING//DTD BEAN//EN" "http://www.springframework.org/dtd/spring-beans.dtd">
<beans>
<bean id="target"
class="jp.go.nict.langrid.servicecontainer.handler.TargetServiceFactory">
<property name="service">
<bean class="jp.go.nict.wisdom.wrapper.StandardInputService">
<property name="cmdLine" value="___SVM_PERF_DIR___/svm_perf_classify_stdin ___PATH_TO_MODEL_FILE___" />
<property name="delimiterIn" value="\n[END_OF_INPUT]\n" />
<property name="delimiterOut" value="EOS\n" />
<property name="delLastNewline" value="true" />
</bean>
</property>
</bean>
</beans>
サービス起動の手順は, MessagePack RPCでユーザプログラムを呼び出す または 各種のネットワーク呼び出しプロトコルに対応させる を参照してください.